バイオグラフィー

千葉県出身。
タトゥーへの憧れは10代の頃からあったが、家族の反対や当時の厳しい視線を気にして、ずっと諦めていた。
アーティストとして活動しながら会社勤めをし、結婚して母親になり――人生のさまざまな段階を経て、「やっぱり私が本当にやりたいのはこれなんだ」と確信し、遅咲きながらこの道を歩み始めた。

 

最初にタトゥーに惹かれたのは、子どもの頃に父が観ていた極妻映画を盗み見したとき。
映画や漫画の中に描かれるタトゥーが原点になっている。
本格的に“カッコイイ”と認識したのは、映画『レッドドラゴン』に登場する、ウィリアム・ブレイクの絵が刻まれた背中のタトゥー。
そして、漫画『ONE PIECE』のアーロン一味のトライバル風タトゥーも強く印象に残っている。

 

タトゥーを学びたいと考えていた頃、不透明な業界の中できちんと顔出しをして発信しているDanielに感銘を受けた。

その印象がずっと残っていて、「このスタジオは本当にしっかりしている」と思い、Ray’sの門を叩く。

 

絵描きになると決めたのは5歳の頃。
藝大の大学院まで進学し、油画から仏教美術、浮世絵へと学びを深めた。
その後はジュエリーデザイナーとして会社勤めをし、フリーランスで現代アートの制作も続けてきた。

好きなジャンルはトライバル。
世界各地の民族が持つ模様をもとに、その人に合うオリジナルのデザインを考えるのが好き。
前職で培った経験を活かし、精密な描写や日本画、浮世絵から着想を得たデザインも得意としている。

会社員時代、ハウスデザイナーとして働いていたとき、ふと感じたことがある。
「一体これは誰のためのデザインなんだろう?」
不特定多数に向けた“売れる”ものよりも、「一人ひとりの希望やイメージを大切にしたデザインを作っていきたい」と思うようになった。

 

その人のエネルギーの流れが整うような、その人だけのタトゥーを提案できる彫師を目指している。
タトゥーやデザイン技術だけでなく、今後は気や経絡についても学び、より深いレベルで人に寄り添える表現を追求していきたい。

 

「タトゥーが古代から行われてきたのは、人の身体と精神を強化するお守りのようなものだったからだと私は思っています。
あなた自身のシンボルや、パーソナルなお守りになるようなタトゥーを、一緒に作り上げられたら嬉しいです。」

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