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タトゥーありの僕が実際にMRIを受けてみた結果

投稿日 :
2021-05-01 01:18:00
カテゴリ :
ブログ

どうもこんにちは。ISOです。
「タトゥーが入っているとMRIを受けれない」のが本当かどうか、実際にMRIを受けてきた僕の体験をシェアしたいと思います。

 

 

2021年3月の初旬に、スノーボードで大転倒し、左肩を強打。翌日には整形外科へ行き、レントゲンを撮ったところ骨に異常は無いとのこと。

それから約2ヶ月近くが経つが、ある一定方向へ肩が上がったり回ったりしなく、痛みも伴う症状が続いており、もう一度整形外科に行くことに。

最初に行った整形外科は休診日だったため、違う整形外科へ。

 

そこでもレントゲン撮影を行ったが、やはり骨に異常ないとのこと。

どうやら肩の上の筋肉が損傷しているかもしれないらしい。

医者いわく、一応MRIを受けて詳しく調べたいとのことなので、MRIを受けることに。




 

さて、ここまでが僕がMRIを受けるに至った経緯なのですが、

「タトゥーが入っているとMRIは受けれない」という陰謀論的な情報が、一部タトゥーに詳しくない人たちや、タトゥーと関わりの無い人たちの間では、まるで当たり前のように植え付けられています。

 

実際のところ、僕は今までMRIを受けたことがないので、「タトゥーが入っているとMRIを受けれないのか?」ということが本当のところはわかりません。

ただ、タトゥー業界では逆に「タトゥーが入っていてもMRIは受けれる」という情報が、これまた当たり前のように流れているのも事実です。

 

そもそも、なぜ「MRIが受けれない」という情報が流れているのでしょうか。



ここで、少し「MRI」について掘り下げてみたいと思います。

 

MRIとは、"Magnetic Resonance Imaging"(磁気共鳴画像診断装置)の略で、

非常に強い磁石と電磁波を利用し、体内の状態を断面像として画像化する検査のこと。

 

この磁石と電磁波が、タトゥーのインクに含まれる金属成分に反応して火傷を起こす、というのが「MRIは受けれない」としている人たちの理論だと思います。





 

では、実際に僕がMRIを受けた時の流れを説明していきますね。

 

1、整形外科医の診断でMRIを受けることになったその時、「タトゥー入ってますが大丈夫ですか?」と聞いてみました。

「いつ入れたの?どこで?」と聞かれましたが、複数あるタトゥーを全部説明するわけにもいかないので、どう答えようか迷っていると、

「まあ、大丈夫。インクに金属成分が大量に含まれてると熱くなることがあるかもしれないけど、大丈夫だと思うよ。当日MRI技師からも説明あると思うけど、もし熱くなったりしたら止めてくれるから。」
というような、説明を受ける。

 

2、後日、MRIを受ける別の施設に行き受付を済ませ、金属類(ピアスやネックレス、時計など)は全て体から外し、よくある浴衣みたいなガウンに着替える。この時、Tシャツ、パンツ、靴下はそのまま。

 

3、MRIの部屋に入り、ベッドに仰向けに寝ると拘束バンドみたいなもので体を固定される。動くと画像にブレが出るためだと思う。

 

4、MRI技師から次のような説明を受ける。

(タトゥーが)変色したりすることは無いと思いますが、たまに熱くなって汗をかく人がいますが大丈夫ですよ。

・もし気分悪くなったりしたら、ブザーを押してください。

・25分間なので少し長いですが頑張ってください。

・目は開けていても大丈夫です。

 

5、MRI開始

MRIが始まり筒状の機械に上半身が入ります。

ブザーみたいな音が色んなリズムと長さ、音程で、そこそこの大音量で繰り返し何度も鳴ります。これはMRIの電磁波の音だと思いますが詳しいことはわかりません。

皆さんも想像がつくと思いますが、筒状の機械の中に入れられるので、閉所恐怖症の人や、大きい音が苦手な人は少し精神的に参ってしまうかもしれませんね。

 

で、実際にMRIを受けているときに熱く感じたのかというと、なんとなく熱く感じはしましたが拘束されていて動けない状態が続いていること、筒状の機械の中にいるので密閉ではないが空気の流れが少ないことを考えると、タトゥーが磁気に反応してというより、それらが原因かもしれません。

事実25分間、同じ体制で、しかも狭い空間で身動き取れず、大きめの音が鳴り続けるのは、まあそこそこしんどかったです。

 

とはいえ、最後の方は音量にも耳が慣れて半分寝そうになっていました・・・

 

6、MRI終了

筒状の機械から出されると、「お疲れ様でした〜、大丈夫ですか?」とMRI技師の方から声をかけられ。あっさりと終了です。

 

ただ、タトゥーについてもう少し聞いておきたかった僕は、

「今まで、タトゥー入ってる人で何かあった事とかありますか?」と聞いてみたところ、

「無いですね。特にタトゥーがあるからといって何かあったことはありません。1人だけ汗びっしょりで出てきた人はいましたが、変色したりとか、そういうのは無かったですね。」

と回答していただきました。

 

汗びっしょりで出てきた人は、タトゥーによって熱くなったのではなく、日常とはあまりにも違う狭い空間で身動きできず、ブザーの音が長時間鳴り続く、そんな状況に不安になって汗をかいたのではないかと思います。

あくまでも僕の勝手な推察ですが・・・



という訳で、僕のMRIは何も起こらず無事に終了。

受付でお金を支払って帰りました。

 

ちなみに、この時の料金は、6,580円でした。




結論

 

タトゥーが入っていても、MRIは受けれる!!



ただし、めちゃくちゃ昔に入れたタトゥーで、金属成分が多く含まれる訳のわからないメーカーのインクを使用していたり、MRI施設や使っている機械によって違うかもしれません。

MRIの施設によっては、拒否される事があるかもしれません。



しかしながら、ここ最近のインクは、金属成分は含まれるがごく微量なのでMRIを受けても問題は無いと思います。

実際に僕が受けたように、全く問題なく受けれる施設があるのは事実です。



もし、「タトゥーを入れたらMRIが受けれない」と思っている人がいるなら、この記事を見せてあげてください。



間違った知識が少しでも無くなれば幸いです。





 

あとがき

僕がMRIを受けたように、タトゥーが入っていてもMRIを受けれるのは事実ですが、病院や施設などの判断にもよると思いますので、事前に確認はしたほうがいいかなと思います。

ネットを検索すると、間違った情報で溢れかえってることもあります。影響力のある専門家でさえ、「タトゥーが入っているとMRIは受けれない」と発言している場合もあります。

情報には色んな側面があることを理解して、自分なりに取捨選択してください。

 

今後もタトゥーに関する正しい情報を発信し、多くの日本人に植え付けられた偏見や間違った理解を減らしていければ嬉しいです。






※今回僕がMRIを受けたのは、京都市内の「下鴨リハビリテーションクリニック」という施設です。



最後に、

初めての経験したせいか、その日はすごく疲れを感じました。知らないうちに緊張してたのかもしれません・・・

 

もしMRIを受ける事があるなら、よく睡眠をとって体調万全で臨んでくださいね。

 

 

 

 

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